2012年4月7日土曜日

読書レビュー2 チーズはどこへ消えた

チーズはどこへ消えた?
スペンサー ジョンソン
扶桑社
売り上げランキング: 278

2人の小人と2匹のねずみが迷路に放り込まれています。2人と2匹はチーズを探しています。チーズがあれば幸せになれるからです!がんばって探索した結果、ついに大量のチーズを見つけ、2人と2匹は幸せになったのですが、知らぬ間にチーズが無くなってしまいました。小人は人間なので賢く、ねずみは単純です。さて2人と2匹はどうするのでしょうか。

人間年を取るといろんなものが身にまとわりついてきます。それは経験だったり地位だったりプライドだったりするのですが、まとわりつきすぎて思ったより図体がでかくなっているんですね。そうすると機敏に動けなくなります。人生という道をずしずし進んでいて方向転換しようと思っても急には動けず、どうしようどうしようと思っているうちに、いろんな分かれ道を通り過ぎていきます。

そう、何かを変えようとするには多大な勇気とエネルギーが必要となってくるんです。これまで上手くいっていたんならこのままでいいんじゃないか、今さら違うことをはじめるなんてと思ってしまいます。例え今の道がそのまま地獄へ一直線であろうと。

私はかつてプログラマーの仕事をしていました。それなりに仕事は楽しく給料もそこそこ貰っていましたが、いかんせんハードな仕事だったもので身体がきつくなってきました。今は大丈夫ですが40代50代でやっていけるとは到底思えませんでした。そこでいろいろ考えた末に全く畑違いの鍼灸師という仕事を選びました。繰り返しますがその時は大丈夫でしたし、鍼灸師という仕事で上手くやっていける保証は全くありませんでした。本当に、今現在とりあえずは上手くいっている仕事を全て投げ出し、何の保証もないどうなるのか全然分からない世界へ飛び込んでいったのです。


結果、私自身はこの決断をして良かったと思います。まあでも安心はできませんし、胃がキリキリすることもしょっちゅうです。

この物語の2人と2匹はどういう選択をするのでしょうか。何か少しでも琴線に触れるものがありましたらぜひご一読ください。