2012年3月13日火曜日

蔵書の電子書籍化5 コツや雑感など

ここでは今まで書ききれなかった、様々なコツや注意点などを書いておきます。

消耗品の管理
タスクバーのSマーク右クリックで出るメニューの消耗品の管理で見れます。ただしscansnapがつないであって電源が入ってないとみれません。
ピックローラーの取替え目安  100000枚
パッドの取替え目安  50000枚

取り替えたら必ずリセットボタンをクリックします。

パッドユニットは消耗すると重送を頻発させますので、あまり粘らず目安を超えたらさっさと取り替えましょう。アマゾンで2~3個買っておくといいと思います。

重送
重送、重送、ああ重送。スキャンを続けていくと絶対これに悩むようになります。いや悩むというか激怒するようになります。一度に何十冊もやっているとかなり疲れてきます。イライラもしてきます。そこにこの重送が起きると、そらもう怒髪天。scansnapに当たり散らすことになりますが、怒りは身体に悪いです。平穏な日々を送るためにはこの重送対策が重要になってきます。

まず重送が起きやすい本はどういうものでしょうか。
・薄くてツルツルの紙。写真週刊誌とかに多いパターンです。
・厚めでざらざらの紙。古い本に多いです。昭和時代の歴史読本とか。
・製本時の裁断?が雑な本。
これは次の写真を見てください。

これ分かりますか。本の真横に線状の模様が見えますでしょうか。上の写真だと上端か下端あたりが分かりやすいと思います。

別の角度からみた写真。こちらもページと垂直に線状の模様がかすかに出ているのですが、実物だともっと分かりやすいんですが、写真は難しいですね。
で、このように横線が出ているのは重送を非常に起こしやすいです。このパターンをスキャンする時は、十分休憩を取って朗らかな気分になってから取り組みましょう。

これらの重送対策ですが、
・まずパッドユニットとローラーの使用回数確認。超えていれば交換。
・スキャンする枚数を減らす。
などがありますが、今のところ一番の対策は

こんなふうに一番下の一枚以外をしっかり持ってスキャンを始めて、スキャンされる紙がほとんど見えなくなった頃に手を放します。強制的に何としても重送させないということですな。

覚悟を決める
電子書籍化の作業には1冊あたり10~15分かかります(コミックだと7~8分でいけるかも)。もちろん実際には同時にいろんな作業を並行して行いますので、効率は良くなるのですが1冊だけ見るとこれくらいはかかっています。慣れないうちは10冊やると思ったより時間がかかるのと疲れるのに愕然とします。ついついこんなことをやっていて意味があるのだろうかなどど思いがちですが、だめです。思ってはいけません。覚悟を決め、夜は眠るように、1日3度食事をとるように、息をするように、ごく当たり前のこととして当然のように作業をすすめます。
何でしたら部屋の真ん中にどーんと本を積んでしまいます。邪魔なのでいやでも作業をすすめねばなりません。休日まる一日つぶしても100冊もできないでしょう。でもやる。不退転の決意で。
本を読むくらいならスキャンをしろ!。まさしく本末転倒、本だけに。
でもこれくらいの気持ちがないとちっとも進まず、機械は埃をかぶり、お金の無駄になります。目標の冊数を決めて、ぜひやりとげてください。


バックアップ
電子化した場合の最大の欠点は、消えるときは一瞬で消えるということです。本当にもう、ちょっとしたことで電子の藻屑となります。
そこで重要なのがバックアップですが、量が少ないととりあえずDVDに焼くのが一番やりやすいです。
しかし何10Gともなるとこれまためんどくさい。
そこで私の場合は、自宅のPCにハードディスク2台つなげて、定期的にこの2台にコピーしています。また別のPCにも同様にコピーしてます。これでハードディスク4台に同じデータがはいっていることになります。さらにそれに加えて32GのmicroSDHCカードにも定期的にコピーしています。いつかクラウドサービスで一人あたり1T位使えるようになれば万全なのですが。

裁断機のメンテナンス
スキャナと同じく、裁断機もメンテナンスが必要です。1つは刃、もう一つはカッターマット。

まず刃ですが、下の写真の黒いボックスを開けて取り替えます。結構持つと思いますが、下記のマットを取り替えても切れ味が悪い場合は取り替えましょう。
それからボックスに付いている2つのネジですが、ガシガシ裁断しているとこのネジが緩んでくることがあります。そうなると刃が浮いて切れなくなってきますので、このネジも時々チェックしましょう。
ちなみに替刃ですが、最初から1枚裁断機の左下に入ってます。


次はカッターマットです。
下の写真が取り外したところです。


上の写真、カッターマットに細い線が入っているのが見えるでしょうか。これが削れてしまった痕です。力を入れて裁断してると、マットまで削れてくるんですね。そうすると凹みができて、そのぶん紙が下に押し込まれ切れなくなってしまうんですね。太めの筋が入っていたら取り替えます。ただ筋が出来る場所は1箇所なので、左右を入れ替える、表裏ひっくり返すなど1本のマットで4回使えます。